帰ります


「メール打ってみる?」

 と、母に言った。
 もちろん母はケータイを持っていない。

 わからないからいいよ、と言うかと思いきや、興味深そうにそそくさと来る母。
 この人の好奇心というか何でも経験してやろうには感心する。
 打ち方を説明し宛名は妹にした。
 文面は「おはようございます」と簡単なものだが、84歳にしては覚えるのも早く思ったよりスムーズに打てた。が、名前を漢字に変換すると、なぜか別の画面(候補)になってしまう。ぴょんが打つとちゃんと名前の漢字候補が出るのに??
 漢字は諦めひらがなのままで送信。


 大き目のボストンバックのせいか結構重くて・・・おまけにブロ友さんから大事なDVDもお借りしたので衣類などは送る事にした。DVDや機器類はそのまま手で持っていく。

 ダンボールに詰めて・・・、

「まだ隙間あるじゃない。これも入れていけば」

 と、次々と土産(・・か?)を出す母。小さめのダンボールを選んだのですぐにいっぱいになる。

「あと欲しいものある?」 に、

「紙を・・・」

 紙幣の事だ。これはいつもの決まり文句。

 封をして玄関に運び郵便局にいく用意をしていると・・・クラ~・・・ん? グラグラ・・・地震だ。結構大きく長い。思わず固まる2人。

「何か鳴ってる。緊急地震速報機を付けたの?」
「あんたのバッグじゃない?」

 それはダンボールと共に玄関に置いてあったぴょんのバッグから聞こえてくる。
 ケータイの緊急地震速報だ。ぴょんの市でなくても鳴るんだー。しかし地震が起こってから鳴ったぞ。
 こちらの地震は横にグラグラとくるんだな。ぴょんちはドンッ! と押されたような地震が多い。

 実家は消防に勤めていた亡父が設計して建てたので、ヘンに丈夫で揺れには強い。震度4でもちょっと揺れてる? ぐらいにしか感じないそうだ。
 今回も体感より震度の方が大きかった。かえって危ないよ。
 大涌谷もまだ落ち着いていないし、帰る日になって心配になって来た。もっともぴょんが残っても何もできないが。


 新幹線は当日に取るので大方が3人席になる。でも空いていたので真ん中は空席。3人席だとかえってゆったり座れる。
 ぴょんは窓側。外を見ながら(もう暗いけど)色々と勝手に空想するのが好き。
 と、通路側の男性がパソコンを取り出してカチャカチャし始めた。今では珍しくない光景だが、車内が静かだとキーをたたく音がけっこう響く。
 幸い30分程で終わったが。

 家には21時前に着いた。


     2015-5-25-赤い靴


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