「すべてがFになる」


 この本を手にしたのは今から18年程前だろうか。

 お気に入りの作家の本を粗方読んでしまい、さあ次は何を読もうかと迷っていた時だ。
 だが、なぜそれを手にしたかは覚えていない。

 作者は当時国立大学の助教授で、この表題は知らなくても、「スカイ・クロラ」の原作者だと聞けば、ああと思う人もいるだろう。

 通称、「S&Mシリーズ」
 主人公は2人。

 国立N大学建築学科の学生の西之園萌絵(にしのその もえ)と、やはり建築学科の助教授でゼミの先生でもある犀川創平(さいかわ そうへい)。
 ストーリーは西之園萌絵が事件を持ち込み、犀川創平がやむを得ず解決するというパターン。

 これだけ聞くとよくあるヤツね、と思うかもしれないが、しかしそこは理系の彼ら。専門的な話も多く難解な内容が続く。
 
 初めて読んだ作家さんなのでその書き方にもまだ慣れていなくて、おまけに内容も難しいが読み進めていくうちにそれが快感になり引き込まれる。
 このシリーズは、はまる人とパスする人がはっきりする話だと思う。

 さらに、「Vシリーズ」「四季シリーズ」「Gシリーズ」「Xシリーズ」など、一見別々の話のようにみえるシリーズが(登場人物は重複する事もある)しっかりとシンクロし並行して伸び混じり合い、ある時、ああ、こういう事だったんだ! と気が付いた時の快感さといったら!

 全部を読むと長いが、(今も一部続いている)機会があったらもう一度最初から読みたいシリーズでもある。


 が、今日のツイッター情報で10月からドラマ科されるという。
 一瞬、「へえ!」と喜んだもののキャストを見てびっくり!

 武井咲と綾野剛!?

 えー、違う! 違う! 全然違う!

 あの原作を読んで、なんでこのキャスティングになるんだ?

 別に2人がどうこう言うわけではない。
 武井咲は・・あまり見ていない。時代ものは似合わないなあと思ったくらいだ。
 綾野剛は・・・まああちこちで見ている。嫌いではないが犀川ではない。

 もし原作通りに作るとなると、とても2話完結では無理だ。
 ゴールデンタイムには難しい内容なので多少のアレンジは仕方がないと思う。(だったら作るな!と言いたいが)

 さらにネット上の関連記事を読んで、彼らの解釈(設定?)のあまりの違いにまたまたショック。

 萌絵をキャピキャピなセレブ女子大生にするつもりか?
 犀川をクールなインテリ准教授にするつもりか?

 違うでしょー!

 すべてのシリーズの根幹になるので、変に格好よく変えないでほしい。
 もっとも制作側は全編作るつもりはないのだろうから、とりあえず数字が取れればいいのだろう。

 だったら見なければいいって?
 うーん、それもなあ・・・たぶん見る。とりあえず見てその先を決める。

 大好きなシリーズ・・・せめて原作ファンの視聴に耐える内容でありますように。


 ネット情報では、ドラマになるのは1作目の「すべてが─」ではなく2作目の「冷たい密室と博士たち」を皮切りに、一連のシリーズをそれぞれ2話完結という形でドラマ化するらしい。

 そうね、「すべて─」を映像にするのは大変だわ。
 なんにせよ原作を壊さないで。

 あー、なんかいくらでも不満(?)を書けそうだが、それは実際にドラマを見てからにしよう。


 ・・・また、「原作は読むな」と言われてるのだろうか。 ← 読んでいたらおしゃれな犀川は思いつかないぞ



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する