「マンガ家入門」に刺激され


 石森章太郎の「マンガ家入門」は「続・マンガ家入門」との2冊から成っている。

 この頃すでにマンガを描いていたぴょんだが、それを職業とする気はなく・・・しかし大好きな石森先生の絵がたくさん載っていたので購入した。
 マンガ家志望ではない人が読んでも充分おもしろいと思う。

 ある日、父親が持ち物の整理をしていて、それをそばで見ていたぴょんは古びた箱に目を留めた。中から出て来たのは10枚ほどの色々な形をした木製の雲形定規だった。

「なんでこんな物が!」
 あまりの興奮に父親がどう答えたのか忘れてしまったが─それはぴょんの物になった。
 さっそく使ってみる。背景だけ・・・というか、〝線〝だけがまるでプロのようになった。

 当時、文房具店はもちろん横浜の大手の専門店でさえ雲形定規は置いていなかったので(Gペンやカラスクチはあったが)仲間内で持っているのはぴょんだけだった。
「マンガ家入門」を参考にしながら、紙いっぱいに定規で線を引き捲ったのを覚えている。

 それは今でもぴょんの手元にある。
 使わなくなって何十年も経つが、当時のGペンや羽根箒、星散らし(←正式名称はわからない)─そして、夢中でマンガを描いていたぴょんの良き時代と共に箱の中に納めてある。
 


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