いや~、久々に出会ったな、特等席のなんじゃこれ小説。

 オーパーツとそれを視る鑑定士、そして、「死を招く至宝」なんて題名から、これはオーパーツを主題にした話でその謎を解くミステリーか! と期待し楽しみにしていたが、実際はオーパーツの謎も解かずその神秘性さえ語られず・・・。
 で、起きる事件はオーパーツに無理矢理こじつけしたようなちゃちなもので、先は見えるしわけわからない心理と展開にどうすればいいんだろう?? 状態。

 それでも1話目はまあ推理の体を成していたが2話3話とだんだんひどくなり、最後の話などはもはやオーパーツは関係ない。

 勝手に期待したこちらもナンだが、この話ではオーパーツにくっつけなくても良かったのでは。
 なんでこれが「このミス」の大賞に選ばれたのか・・・その方がミステリーだ。

 こんな魅力的なテーマなのに先を読むのがしんどく全然進まない。
 それでも大賞に選ばれたぐらいだから最後に大ドンデン返しが!? と(本当はまったく期待していなかったが)なんとか読み終えたが・・・さらに、「なんじゃこれ」感が増しただけだった。

 こんなにガッカリしたのは久しぶりだ。
 もし続編が出てもパスだな。


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「炎の蜃気楼」 全巻読破。

「炎の蜃気楼シリーズ」40巻。
「真皓き残像シリーズ」12巻(16冊)
「幕末編」2巻。
「昭和編」11巻。
 その間にスピンオフが8巻。

 27年に渡った70巻超えの大作だ。(他に舞台やアニメ、DVD もあり)

 長かったー。

 後世に仇なす怨霊を生み出してしまった戦国時代。その怨霊をすべて調伏する使命を与えられ、400年間換生を繰り返す上杉影虎(謙信の養子)と上杉夜叉衆。
 換生とは他人の身に宿り、肉体はもちろんその魂も人生も奪う行為。その罪深さに苦悩しながら影虎は仲間とともに時代時代に生まれ出て怨霊と対峙する。

 簡単に言ってしまうとそういう話なのだが、影虎は実在の戦国武将がモデルなので話の中にも歴史上の人物が多く出て来る。
 中には歴史背景を知らないとわかりにくい人間関係もあるが、それでも史実に沿った書き方をしているので(もちろんフィクション多々!だが)歴史好きのぴょんは読みやすかった。

 27年に渡り書かれた話をぴょんはいつから読み始めたのかは覚えていないが、古い読書ノートによると20年は軽く過ぎているようだ。
 その間に中だるみもあり、話が複雑に絡まってわけわからなくなる事もあったがなんとか読み続けた。
 ある時期は作者がBL に興味を持ったらしくて、そーいうシーン満載の時もあった。
 あー、そっちに行くのかーと思ったが、なんとか本流(?)に戻ってきたので・・・ちと残念な気もしながら・・・ホッとした。

 最終シリーズになる「昭和編」を読みながら、もしかしてこの最後は最初に・・「炎の蜃気楼」第1巻に戻るのではと思うようになった。
 時代的には無理は無い。
 そうすると、またあの怒涛の戦いが始まるのか、高耶。

 70冊もあると、とてもひと言では語れないので興味のある方は1巻から(長期戦を覚悟して?)読んで欲しい。

 だが1つだけ。

 これだけの長く激しい戦いをしてきた割には大ラスはあっさりしていた。途中から急いだって感じだ。
 時間なのか、ページ数の制約なのかはわからないが。
 それが残念だな。

 話は一応これで完結らしいが(だって敵を完全には滅ぼしていないんだもん)「明治編」や「平安編」・・あ、これは無理か・・・の彼らも読んでみたいな。




 この記事はネタばらしになります。
 推理の解明ではなく、この話の根本のネタばらしなのでこれから読もうと思っている方は読まないでください。
 じゃあ書くなって?
 そーなんだけど久々に、「あー、そうだったのか」って心に刺さった話なので。


 名探偵になると宣言した良家のお嬢様とお抱え力車(人力車)の俥夫の青年とで事件に挑む、大正時代のおきゃんなお嬢様の話。
 が、実際に推理するのは青年で、お嬢様は彼の考えを聞いて最後は依頼人の前で高らかに推理を披露する。

 図書館で手に取った時は大正時代のお嬢様話という事と難しい話ではないので頭休めのつもりだった。
 本格派の推理小説ではないのでさもありなんという推理解説で、現代なら科学捜査であっという間に解決しそうだが大正ではこんなものなんだろうなー と軽く読んでいた。

 俥夫の青年は年下のお嬢様によく仕えている。
 それは、2人が幼少の頃(7年前)青年のミスでお嬢様を自動車事故に巻き込んだという償いの気持ちもあるようだ。
 が、そんな事は気にしないお嬢様は青年をいいように使い、青年もそれを楽しんでいる。

 最後は話が2転3転し・・・まあそれもよくある設定で予想の範囲といえる。が、そのうちに違和感が。
 自称名探偵のお嬢様に次々と探偵依頼がくるものなのか?
 娯楽作品なのでそれもありかなあ。正直言って、真剣に読み込むという内容ではない。




 が、最後の方の1行に、

『七年前の事故で ─ その両腕を永遠に失った』

 え、両腕が無かったの? お嬢様。

 驚いた。
 それまでに読んだ340ページ余りが吹っ飛んでしまった。

 そういえば文中に複線というか・・どうしてだろう? という文面があちこちにあった。
 お嬢様が力車から降りる時、滑らないようにと青年はお嬢様の腰の辺りを触れない様に手を添えていた。
 普通なら相手の手を取るよね。
 また悪漢に暗い部屋に閉じ込められて小さな明かりで移動する時も、前を行く青年の体に添えられたのはお嬢様の肩だった。
 青年の腕をつかんだ方が安全なのにと思った。
 だが大正時代の男女って、こーいう躾だったのかと深くは考えなかった。

 しかし青年がお嬢様の顔をタオルで拭いた時には、さすがにそこまでする? させる? と思ったが。
 ・・・そーいう事だったんだ。

 お金持ちで何不自由なく育ったお嬢様だと思っていたが、両腕が無い不便さを思い辛くなった。
 青年はよく仕えているが相手は16歳の女の子。
 日常生活で他人の手を借りなければならない辛さは幾許なものだろう。それが男性だとしたら・・・。(女性の使用人もいると思うが)

 なんの気なしに読んだ本だったが久々に感動・・・いや違うな・・・うーん・・・ありふれた言い方になるが心に強く残る1冊になった。



「クラッシャー ジョウ」
 高千穂遙作のSF 小説で安彦良和がイラストを描いているぴょんのお気に入りのシリーズだ。
 それが発刊40周年を迎えた。

 40年前かぁ、そんなになるんだなー。
 SF 小説は多々あったが、当時このような宇宙& SF アクション& 魅力的なキャラの話の本はあまりなくて、はまってしまった。
 1度に読んでしまうのは勿体ないので1ページ1ページ大事にゆっくりと味わい、これで3日持たせようと思いながら2時間で読んでしまったという・・・。 σ(^_^;

 とにかくジョウが魅力的。(ああ、ぴょんや淳さんの人生でジョウ& ジョーという素敵キャラが何人いる事やら)
 元王女のアルフィンも可愛いし安彦さんのイラストがまた絶品!

 ふと思ったが・・・当時この本の事をどこで知ったのだろう。
 今ならツイッターなどで知る事が出来るが、40年前はネットも携帯電話もなかった。やはり書店で見かけて・・・なのかな。(書店はぴょんの散歩コース)
 その後刷りを重ね表紙のイラストを変え、今では13冊(上下があるので14冊・別巻は含まず)を数える。
 ぴょんが持っているのは一番最初のシリーズ本だね。もちろん全巻持っていて今も時々読み返している。
 それにしても今でも劇場用の上映会やDVD、BD が今でも売られているのは時代だねえ。

 実は今、月刊誌にまんがとして掲載されていて、絵は安彦さんにとてもよく似てはいるけど・・・なんというのかな・・・絵は似ていても感性が違う。
 ぴょんお気に入りのクラッシャーアルフィンからプリンセスアルフィンに変わるところ(読んでいる方ならすぐにわかる有名なシーン!)など、やはり小説版に描かれた安彦さんの絵にはかなわない。
 なので今のところ読んではいない。

 高千穂遙さんはといえば・・近頃は自転車の本を書いているので新作はどうしても間が開く。
 そうでなくても40年前の原案だもんね。最初の頃と比べたらやはりストーリとしてはちと単調になってきた。
 以前のようにSF アクションらしさと宇宙的な発想が減ったというか・・・。
 年数を重ねるとよく起こる事だ。昔の方が良かったなー と思ってしまうのは仕方がない。

 それでも好きだ、ジョウ。
 新作を待ち望んでいるのは今も昔も変わらない。



 10年振りに出たシリーズ物の新刊。

 が、ページをめくると・・・なんだこれ、やたらと字が大きいぞ。
 今までの本の倍はありそう。おまけに行間も開いている。
 どうしたんだ?

 小さいより大きめの方が助かるが、文庫サイズで250ページしかないのでこれではあっという間に読んでしまいそう。
 なんで急に大きくなったんだろう。読者層が高年齢化したのか?

 確かにこのシリーズは発刊されてもう20年近く経つが、内容は猫が主役の軽いミステリなので中・高生でもラクに読めるのに。

 今回の内容は・・うーん・・軽すぎる。
 肩の凝らない、わかりやすいミステリなのだが軽過ぎてつまらない。

「猫探偵」とあるが全然探偵していないし。
 それとも、実は話の裏側で暗躍?(ないない)

 それでも前刊までは読み応えがあったのになあ。
 頭を使いたくない時に読むのならいいか。